ヒオドシウニ

ヒオドシウニ

Salmacis bicolor L. Agassiz in L. Agassiz & Desor, 1846

分布: 駿河湾以南、インド・西太平洋海域  潮下帯~水深120m


殻は中~大形、最大で10cm程度。

殻の高さには個体差があり、半球状から円錐状に高くなるものも。

殻も綺麗ですが生体時の色も独特です。

棘は赤~紫・緑がかった黄色の縞々と派手な配色。

日本の海でも見つかってはいますが、数は少なく稀。

このような熱帯性種が海水温の上昇などによって見る機会が増えるのは、

いいような・・悪いような (^^;

Temnopleuridae (Family) ・ Salmacis (Genus)

サンショウウニ 科 ・ ヒオドシウニ 属


和名の ヒオドシ( 緋縅 )は武士の鎧(よろい)からきています。

日本の鎧は「小札(こざね)」と呼ばれる鉄片を、革や組糸等で綴じ連ねて作られました。

この構成を「(おどし)」と呼びます。

(ひ)」は、あか・濃い赤色・ひいろ(緋色)を表わしています。

このウニの殻板が段々に重なるように見えるのを鎧に見立たてたということでしょう。

貝のミスガイの 御簾(みす)のように、

日本の伝統・文化を感じさせる和名・・っていいですね!

⇧ 画像の殻はフィリピン産  殻径 59.5mm

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